八戸の朝と路地と海
青森県八戸を写真で記憶をたどる
フォトアルバムのような投稿になるけれど、2025年の約5か月を東北で過ごして、「好きだった街」を挙げるなら八戸市だと思う。
9月に2泊して、気に入ったから10月にまた2泊。
雰囲気が好きで、ほとんどを街歩きや海で過ごした。
朝市のある日常
世界中、朝市を見るのは楽しい。館鼻岸壁朝市は有名で、毎週日曜日の3時~8時ごろ港に約300店舗の小さな街ができる。食べ物、雑貨、地元のもの、各地から出店してるもの、カラオケも熱唱しててお祭り状態。このほか中小規模の市場がいくつも市街地にあります。




中心地と飲み屋街
いわゆる写真映えする、狭い路地や暗い通り、低くてぐちゃぐちゃに絡まった電線。全国どこにでも似たような場所はあるけれど、八戸はとにかく規模が大きい。




一方で、すべてがレトロというわけでもない。
大通り沿いには近代的な建物も多く、誰でも使えるオープンスペースが点在しているのが印象的だった。利用しているのは、学生か年配の人がほとんどだけど…こういう町に憧れる。夜中だってちゃんと酔っ払いと若者が歩いてる。チェーン店やカフェも中心地にぎゅっと集約されていて、どんな状況でも不便しないのも現実的。だけど駐車場がめっちゃ安い。
地酒カフェはちのへ
八戸ポータルミュージアムはっちで地元食材を使ったランチプレート・お弁当を700円くらいで食べられる。「せんべい汁」「ひっつみ」「雑穀米」など手作りの味が最高。館内の青森を紹介するアート作品も必見。
海が近い街
八戸市には工業都市というイメージがあったので海といっても期待していなかったが、市街地から5~10分走れば美しいビーチが広がるのには驚いた。
大須賀海岸や種差海岸は特に有名で、ビーチ沿いに整備された遊歩道がとてもいい。いつか歩きたいみちのくトレイルの一部でもある。
朝銭湯文化
今回は行かなかったけど八戸市は早朝から営業しているスーパー銭湯系が多い。温泉、人工温泉、わかし湯などさまざま。海から朝早く帰ってきた漁師が多いため青森県には銭湯が多いらしい。八戸市は県内の中ではちょっと料金高めかな。
観光地っぽくなりすぎない
もちろん廃墟も多い。
でも、ほかの地域より人の生活がよく見える。
古い建物のすぐ隣で、誰かの一日が続いている。
使われなくなったものと、いま使われているものが、無理に分けられずに並んでいる。
若者による盛り上がりやアイデアを前面に出す地域は多いし、それはもちろん大事なことだと思う。でも青森は、高齢化しているならしているなりに、高齢者で盛り上げている感じがある(そうするしかない)。「気取ってもしょうがない」がはっきりしている。
ベースには若い世代のアイデアや整備があるのかもしれない。
けれど、実際に店頭に立っているのは、元気な高齢の人たち。
新しいことはわからないから昔のやり方のまま、無理をせず、でもやめずに続けている。
東南アジアの町が明るく見えるのは店を開けているから。1日5人も来ないであろう店でも毎朝商品を路地に出して店番する。それだけで私たちは廃墟街とは思わない。
新しく作り替えられた「賑わい」ではなく、続いてきた時間の延長線にある賑わい。だから観光地っぽくなりすぎず、生活の輪郭がそのまま残っている。街が止まっていない。北東北のあちこちを見ていると、ほとんど停止しているか、牛耳っている会社が観光向けのおかしなビジネスをしているか、部外者によるデザイン任せ。八戸は移住候補として考えてしまうほど魅力を感じた。
※記憶をあたためているうちに、先日大きな地震が起きてしまいました。一日も早い復旧・復興を祈念しております。
もともとnoteに投稿した記事ですが、あまりにも画像劣化がひどいのでこちらに転記しました。note使えねぇ・・・










